「本を書いているから」「YouTubeに出ているから」は、本当に安心?
民泊不動産の専門家選びで失敗しないために
「この人、本を書いているから大丈夫だと思いました。」
「YouTubeに出ていたので、民泊に詳しい人だと思ってお願いしました。」
「有名な方だったので、まさかこんなことになるとは思いませんでした。」
最近、Found Nationに寄せられるご相談の中で、こうした言葉を聞くことが増えています。
そして、そのたびに私たちは思います。
「有名だから」「本を書いているから」「YouTubeに出ているから」という理由だけで、大切な不動産を任せるのは、少し危険かもしれません。
もちろん、本を出版していることも、メディアに出演していることも、それ自体はすごいことです。
YouTubeで情報発信をすることも、会社や個人のことを知ってもらううえで非常に有効です。
私たちも、露出すること自体を否定しているわけではありません。
ただ、
「目立っていること」と「あなたの物件を成功させられること」は、まったく別の話です。
民泊不動産は、高い買い物です。
だからこそ、今回は少し踏み込んで、このことについて書きたいと思います。
「本を書いているから、この人に任せよう」
ある方から、こんなご相談を受けました。
民泊投資を検討していて、ある専門家に相談した。
その方は本を出版していた。
メディアにも出ていた。
YouTubeでも民泊について話していた。
ホームページにも、たくさんの実績が掲載されていた。
だから、
「この人なら間違いない」
と思った。
そして、その人の紹介や提案を信じて、物件の購入を進めた。
ところが、購入後に問題が次々と出てきた。
収支が想定どおりにならない。
許認可についても後から確認事項が出てくる。
追加工事が必要になる。
スケジュールも遅れていく。
そして最終的には、
「高く買ってしまったのではないか」
というところまで話が進んでしまう。
もちろん、個別の案件について、誰か一人が悪いと簡単に決めつけることはできません。
投資は最終的には購入者自身が判断するものです。
でも、
「本を書いていたから信頼した」
「YouTubeに出ていたからプロだと思った」
という理由で数千万円の不動産を購入することには、やはり一度立ち止まって考えてほしいと思います。
「露出が多い=すごい人」ではない
私たちは、これをかなり大事なことだと思っています。
世の中には、
本を出版している人。
テレビに出ている人。
YouTubeで登録者が多い人。
SNSのフォロワーが多い人。
セミナーをたくさん開催している人。
メディアにたくさん掲載されている会社。
たくさんいます。
もちろん、その中には本当に素晴らしい専門家もたくさんいます。
問題なのは、
露出の多さそのものを「専門性の証明」だと思ってしまうこと
です。
本を出版することと、
一つ一つの民泊物件を正しく見極めること。
YouTubeで民泊について話すことと、
実際にその物件の許認可・建築・消防・運営収支を確認すること。
セミナーで投資について語ることと、
目の前の投資家の物件について「この物件は買わない方がいい」と言うこと。
これは、全部別の能力です。
実は「本を書きませんか?」「YouTubeに出ませんか?」という営業は珍しくない
ここも、あまり知られていないかもしれません。
「本を出版している」
「YouTubeに出演している」
という実績を見ると、
「きっと選ばれた人なんだろう」
「すごい人だからメディアに呼ばれているんだろう」
と思う方もいるでしょう。
でも、実際には世の中には、
「本を書きませんか?」
「YouTubeに出演しませんか?」
という営業がたくさんあります。
営業メールが届く。
電話がかかってくる。
SNSから営業が来る。
「あなたの経験を本にしませんか?」
「専門家としてYouTubeに出演しませんか?」
「メディアに掲載しませんか?」
「ブランディングになります」
「集客につながります」
そうした営業は、決して珍しいものではありません。
つまり、
「本を書いている」「YouTubeに出ている」という事実だけでは、その人の民泊不動産に関する実力を判断できない
ということです。
これは本を書くことやYouTube出演を否定しているのではありません。
露出も一つの営業活動です。
会社を知ってもらうためには、非常に有効です。
ただ、
「露出できる人=自分の投資を任せるべき人」ではない。
ここだけは分けて考えてほしいと思います。
「目立つこと」も、一つの営業手法
ビジネスである以上、
知ってもらうことは非常に重要です。
良いサービスを提供していても、誰にも知られていなければ相談してもらえません。
だから、SNSをやる。
YouTubeをやる。
本を書く。
メディアに出る。
広告を出す。
これは当然の営業活動です。
そして、上手に露出している会社は、当然ながら目立ちます。
でも、投資家側は、
「この人はどれくらい有名か?」
ではなく、
「この人は、私の物件についてどこまで具体的に考えられるか?」
を見る必要があります。
ここを間違えてはいけません。
一方で、表に出ていない会社もたくさんある
これは、私たち自身が日々感じていることでもあります。
世の中には、
YouTubeをほとんどやっていない。
本を書いていない。
SNSで毎日発信していない。
メディアにもあまり出ていない。
でも、
ひたすらクライアントの仕事をしている会社
がたくさんあります。
朝から現場を見る。
物件を調査する。
行政と確認する。
設計会社と打ち合わせする。
施工会社と調整する。
運営状況を見る。
数字を確認する。
トラブルがあれば対応する。
クライアントと何度も打ち合わせする。
そうやって、一つ一つの案件に時間を使っている。
こういう会社は、必ずしもSNS上では目立ちません。
でも、
目立たない=実力がない
わけではありません。
むしろ、表に出る時間よりも、クライアントのために時間を使うことを優先している会社もあります。
「有名な人に任せる」のではなく、「自分の物件を見てもらう」
ここが一番大切です。
民泊不動産を購入するとき、
「誰が有名か」
ではなく、
「誰が自分の物件をきちんと見てくれるか」
を考えてください。
例えば、
「この物件で旅館業の許可は本当に取得できるのか?」
「何を根拠にそう判断しているのか?」
「追加工事は必要ないのか?」
「検査済証など、必要な書類は確認できているのか?」
「過去の売上はどうやって作られた数字なのか?」
「この売上を自分が再現できるのか?」
「この購入価格は適正なのか?」
「運営費を全部入れたら、本当はいくら残るのか?」
「もし想定どおりいかなかったらどうするのか?」
こういう質問をしてみてください。
そして、
具体的に答えられるか。
ここを見る。
「大丈夫です」だけでは、何も分からない
民泊不動産の相談で、
「大丈夫です」
と言われたとします。
では、
「なぜ大丈夫なんですか?」
と聞いてみてください。
その理由を説明してくれるでしょうか。
行政に確認したのか。
過去に同じ条件の物件を経験しているのか。
建物について調査したのか。
消防について確認したのか。
過去の許可事例があるのか。
収支の根拠があるのか。
「大丈夫」という言葉だけでは、投資判断の材料にはなりません。
本当に信頼できる人は、
「ここは大丈夫です。ただ、ここはまだ確認が必要です」
と言える人だと思っています。
本当に強いプロは「分からない」と言える
私たちは、前の記事でも書きました。
民泊不動産に詳しい「風」は、すぐに見破られる。
これは本当にそう思います。
そして、もう一つ。
本当にプロだからこそ、「分からない」と言える。
民泊は地域によって条件が違います。
物件によって建物の状況も違います。
制度も変わります。
行政の運用もあります。
だから、
「全部分かります」
という人の方が、私たちは少し怖い。
「この部分は確認します」
「ここは専門家に聞きます」
「行政に確認しないと断言できません」
と言える人の方が、よほど信頼できます。
「本を書いた人」ではなく「自分の物件を見てくれる人」を選ぶ
もちろん、本を出版している方が悪いわけではありません。
YouTubeに出ていることも悪いわけではありません。
むしろ、その人の考え方を知る材料として、動画や本は非常に役立ちます。
ただし、
それを最終的な判断材料にしないこと。
本を読む。
YouTubeを見る。
ホームページを見る。
実績を見る。
そして、
実際に相談する。
できれば複数の専門家に相談する。
それぞれの意見を聞く。
違う意見が出たら、その理由を確認する。
そのうえで、自分で判断する。
これが大切です。
一人の「先生」にすべてを任せない
民泊不動産は、一人ですべて完結するものではありません。
不動産。
許認可。
建築。
消防。
設計。
施工。
運営。
マーケティング。
収支。
税務。
それぞれ専門領域があります。
だからこそ、
一人の有名な人に全部任せる
というより、
必要に応じてそれぞれの専門家の意見を聞く。
そして、それをまとめて判断する。
その方が安全です。
「セカンドオピニオン」は、疑うことではない
私たちFound Nationには、
「他の会社から提案を受けています」
という状態で相談に来られる方もいます。
私たちは、それを悪いことだとは思いません。
むしろ、
ぜひ複数社に相談してください
と思っています。
なぜなら、数千万円の不動産だからです。
一社の意見だけで決める必要はありません。
A社は「買った方がいい」と言う。
B社は「この価格ならやめた方がいい」と言う。
C社は「この条件なら面白い」と言う。
その違いを知るだけでも、見えるものがあります。
そして最終的に、
「やっぱり買う」
と決めてもいい。
「今回はやめる」
と決めてもいい。
大切なのは、
自分が納得して決めること
です。
私たちFound Nationも「有名になること」だけを目的にはしていません
私たちも会社として、もっと多くの方にFound Nationを知っていただきたいと思っています。
だから発信もします。
ホームページもつくります。
コラムも書きます。
必要な露出もしていきます。
でも、それ以上に大切なのは、
実際のクライアントの物件をどうするか。
だと思っています。
目の前の物件を見る。
数字を見る。
現場を見る。
運営を見る。
問題があれば解決する。
分からないことがあれば調べる。
必要なら専門家に相談する。
そして、一緒に考える。
そこに時間を使う。
私たちが大切にしたいのは、そういう仕事です。
目立つ会社ではなく、「自分のために時間を使ってくれる会社」を
民泊不動産は、安い買い物ではありません。
場合によっては、人生の中でもかなり大きな意思決定になります。
だから、
「本を書いているから」
「YouTubeに出ているから」
「SNSのフォロワーが多いから」
「メディアにたくさん出ているから」
だけで決めないでください。
もちろん、それらは参考にしていい。
でも、その先に、
「この人は私の物件をちゃんと見てくれるだろうか?」
という問いを持ってほしい。
そして、
できれば、いろんな人に相談してください。
不動産会社。
民泊運営会社。
許認可の専門家。
建築の専門家。
必要なら税理士など。
一人の意見だけでなく、複数の視点を持つ。
その中で、
「この人の話は具体的だ」
「ここはちゃんと調べてくれている」
「都合の悪いことも言ってくれる」
「分からないことは分からないと言ってくれる」
そんな人を選んでほしいと思います。
民泊投資で、一番大切なのは「誰が有名か」ではない
民泊投資には、夢があります。
ヴィラを持って、家族で使う。
友人と過ごす。
会社の福利厚生として社員に使ってもらう。
そして、使わない期間には宿泊施設として運営する。
きちんとした物件を選び、きちんと事業計画を立てれば、暮らしにも資産にもプラスをつくることができます。
だからこそ、
「有名な人に頼んだから大丈夫」
ではなく、
「自分自身が納得できるまで調べて、この人となら一緒にやれると思える人に頼む」
という選択をしてほしい。
投資の最終判断は、投資家自身がするものです。
だから私たちは、
「私たちを信じて買ってください」
とは言いたくありません。
むしろ、
「他の会社にも相談してください。それでもFound Nationがいいと思っていただけるなら、一緒にやりましょう」
くらいでいいと思っています。
民泊不動産は、高い買い物です。
目立っているからすごい。
有名だから安心。
本を書いているからプロ。
YouTubeに出ているから信頼できる。
そんな単純な世界ではありません。
露出は一つの営業手段。
その先にある、
「実際に何をしてきたのか」
「目の前の物件をどこまで見られるのか」
「クライアントのためにどれだけ時間を使うのか」
「分からないことを正直に言えるのか」
そこを見てほしい。
そして、できるだけ多くの専門家に相談してほしい。
そのうえで、
自分自身が納得して投資を決めてほしい。
私たちFound Nationは、そんな投資家の方の相談相手でありたいと思っています。
民泊不動産は、知名度ではなく、現場と経験と誠実さで選ぶ。
それが、私たちが考える「プロ」の基準です。